2012年2月アーカイブ

加美電子工業株式会社は、平成24年2月3日付けで(財)新技術開発財団の第88回(平成23年度第3次)新技術開発助成先として認定されました。
今回の助成は、97社の申請の中から13社が認定を受けたもので東北では1社のみで、宮城県では2社目となります。
財団では、「独創的な新技術の実用化」をねらいとしており、基本的技術の確認が終了し、実用化を目的とした開発試作を対象に年2回助成しています。

【技術開発内容】

 塗装業界では様々な形状のスプレー用ノズルが開発されているが、塗膜表面仕上がりに対する要求は厳しさを増し微細な噴霧ができる耐久性ノズル(特に超硬材)の開発が求められている。しかし、現状では微細孔を持つノズルの加工(図1)は、両側微細孔の中心位置合せが難しくスプレーの霧化状態にばらつきが発生するなど、加工歩留まりが悪い。また超臨界CO2塗装用耐磨耗性のスプレーノズルは高圧条件下での使用が必須で、そのためにはユーザ自身がより簡易にノズル設計・加工できる加工機の提供が必要となる。
 本技術開発では、従来、独立に使われている微細切削加工と微細放電加工を一つの装置で可能な複合加工装置を開発し、単独加工機だけでは難しい形状のワーク加工を優れた加工寸法精度、加工速度で実現する。本複合機(図2)は上部と下部にCMOSカメラを搭載し、上下から確認することで高精度に中心位置ずれを補正する(両面加工時の位置ずれ2μ以内)。また、スケールフィードバック機構・高性能スライドベアリングの採用により、分解能0.1μ以下でステージおよびドリル・放電電極の移動を可能としている。
 本加工機の開発により加工時間が短縮できるだけでなく、超臨界CO2塗装装置の重要部品である高圧スプレーノズルの安定供給が可能になる。また将来的には微細金型加工などへの応用も期待できる。


図

図

20120208kamidenshi.jpg